連載 4/8
④デメリット
フリーランスにおける「デメリット」もメリット同様に存在します。
こちらも順にみていきましょう。
教育環境がない先述のメリットの項で挙げた「人間関係」におけるストレスがない一方で
技術などの伝承に携われないという側面があります。
先輩から教わることもなければ後輩へ教えるということもありません。
これは技術職である我々美容師にとっては大きな問題ですが今やこの「教育」
という要素をサロン以外のものが担うケースが増えています。
YouTubeなどの動画コンテンツで技術を学んだりビューティーラボ
福井支援会などの実践塾実際に出来ている人(実績がある)
から美容技術集客を学ぶ『実践塾』会員同士の交互支援定例会など
で情報交換ができるのです。
安定がないこちらもメリットの項で挙げた「完全歩合」
のマイナスの側面ですが売上がなければ当然収入もありません。
つまり、毎月得られる安定した固定給がないのです。
これにより「不安」な日々を送る可能性がありますし社会的信用度にも
影響する場合があります。
もしものときのリスクが高い前述のとおり売上がなければ収入もないということは
病気や怪我または不慮の事故など「もしものとき」
のリスクが非常に高いということになります。
身体が健康で不自由なく働けるうちは問題ありませんが
万が一思うように働けなくなった場合のリスクは考えておかなければなりません。
そういった点で美容業以外での副業を開拓し美容業との
「ダブルワーク」が必須なのかもしれません。
仕事とプライベートの境が曖昧フリーランスの場合「顧客管理」や
「予約管理」などをすべて自身で行う必要があるためサロン勤務以外の
時間においても常にお客様とのやりとりが生じます。
そのためデート中や遊びの最中であっても常に意識を切らずにいる必要があります。
オン/オフの切り替えのない働き方です。
確定申告が必須会社員としてサロンに勤めているうちは所得税や年金健康保険などの
いずれかもしくはすべてを会社が代わりに手続きをし納めていますがフリーランスとして
自営業を営む際には「確定申告」により所得税と住民税をそして年金や
健康保険を自ら納める必要があります。
会社に頼っていた事務的な作業を自身で行わなければなりません。
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ビューティーラボ福井支援会 会長 小林 道生