サロン経営者

連載 3/8『フリーランス美容師』とは?

メリット、デメリット

近年、美容業界において注目される
働き方の1つに『フリーランス美容師』
というものがあります。
その注目度は益々上がる傾向にあり
今後さらにその人口は
増えることが予想されます。
今後『フリーランス美容師』
にチャレンジされる方の
ご参考になれば幸いです。


メリット

フリーランスには一般的な
サロン所属と異なる
特有のメリット」が
いくつか存在します。
順にみていきましょう。

拘束時間がない
サロンに所属している場合
そのサロンで定められた
営業時間があります。
決められた時間に出勤をし
サロンワークをし
決められた時間に退勤をする。
たとえ自分の担当する
お客様がいない時間であっても
自分の都合で遅く出勤をしたり
早めに上がるということは
許されません。

営業時間外に練習会会議などを
行うケースもありますが
当然これらも自己都合で
キャンセルできるものではありません。

一方でフリーランスの場合
こうしたサロンで定められた
時間というものは一切なく
自分のお客様を担当している
時間のみが勤務時間となります。

ご予約が午後からであれば
午後から出勤するのもよし
夕方で終わってしまえば
そのまま帰るのもよし。

朝礼終礼もなければ
練習会会議などもない。
自身の顧客を対応
している時間のみが
美容師として活動する
時間になります。

それ以外の時間を
どのように過ごそうが
自分次第ということです。

人間関係の煩わしさがない
美容師に限らず不特定多数の
人たちが集まれば
必ず摩擦や揉めごとは
生じてしまいます。

美容師における
人間関係を考えたとき
お客様との関係でストレスを
感じる
といったケースは
あまり耳にしません。

どちらかといえば美容師同士
つまりサロンのスタッフ間での
関係性がストレスを生む
大きな原因
であるように思います

その点フリーランスの場合
「自分とお客様」以外の
人間関係が一切存在しません

もちろんこれはマイナス要素にも
なり得るのですが
そちらは「デメリット」
の項で後述いたします。

先輩後輩上司部下といった概念
フリーランスには存在しないのです。


やればやるだけ給料も上がる
フリーランスの給与形態
「完全歩合」です
(100%自分のレジに)。
つまり売上が上がれば
上限なく収入も増えていきます。

サロン所属のスタイリストでも
歩合のつく給与形態は一般的ですが
「完全歩合」となると
雇用契約ではありえません。


やればやるだけ収入が
増えるということはつまり
お客様から頂く代金が直接的に
自分の収入になるということです。

これは、お客様から頂く代金への
責任と共に「ありがたみ」

を感じる大きな要因となります。


お客様に囲まれ喜んで頂ければ
その分自身の生活も豊かになるのです。

お客様との繋がりが深い
フリーランスのサロンワークは
基本的に「マンツーマン」スタイルです。
つまりお客様のご来店から
退店までを付きっきりで
担当することになります。

これはアシスタントのいる
一般的なサロンでは実現できない
システムでフリーランスの
特権ともいえます

このスタイルは担当美容師と
お客様の親密度に影響します。

マンツーマンで担当することにより
お客様とコミュニケーションが
取りやすく「信頼感」にも繋がります。

これはサロンという「お店」ではなく
美容師という「」で
選ばれているからこその関係性です。

とにかく自由
「勤務時間」「料金設定」
「使用薬剤」「ルール」など
サロンワークにおける決定権は
すべて自分自身にあります。

当然そこには責任が伴いますが
責任を伴うからこそ100%の
エネルギーで望むことができます。

さらには新たなアイディアを
思いついたときなど
「おもしろい」と思った施策を
すぐに試みることが可能です。

このフットワークの軽さは
フリーランスならではですし
時間の流れの早い
現代においては必須な要素です。

ビューティーラボ福井支援会 会長 小林道生